節分の際に食べる「恵方巻き」
名前がなぜ「恵方巻き」なのか、なぜ一気に食べなければならないのか、
なぜ、決まった方向を向いて食べるのか、をまとめてみました。
それではどうぞ
恵方巻きとは
節分には一年の災いを払うための厄落としとして「豆まき」が行事として行われています。
それに加えて大阪では、巻き寿司をまるごと一本無言で食べる行事が行われることがありました。それが昭和初期に「幸運巻寿司」と称して豪華な太巻き寿司を丸かじりするように変わったそうです。
その時の名前はまだ「恵方巻き」ではなく「丸かぶり寿司」や「太巻き寿司」と呼ばれることが多かったみたいです。
「丸かぶり寿司」も「太巻き寿司」も七福にちなんで、7つの具を入れて巻くので、現在も7つの具を入れるのが基本になったようです。
全国的に食べられるようになったのは1998年に「セブンイレブン」が広島県で太巻きを売りだし、その売り出す際に、「恵方巻き」という名前を付けて売り出したことで、一気に全国に広がったそうです。
そのため、全国で「恵方巻き」という名前で呼ばれるようになりました。
どうして一本丸かじりするのか?
一本丸ごと食べる事で「幸福や、商売繁盛の運を一気にいただく」、ということを意味と、切り分けたりしない理由は、「包丁で切らない=縁を切らないように」という意味が込められています。
食べ方は、途中で食べるのを止めることで、運を逃すことが無いように一気に食べるようになったみたいです。そのなかで、無言で食べきるというのも、「無言参り」などに見られるように、無言という行動に「神事」の意味を持たせたことで、運が逃げないようにという意味みたいです。
恵方巻きを食べるのはいつ
節分の日、2月3日です。
2018年の恵方の向きは?
2018年の恵方の向きは「南南東やや右」です。
なぜこのようにやや右という書き方なのかというと、恵方の方向は24方向で決まっているため、私たちがいつも使う16方向では表しきれないためです。
この恵方の向きは「十干」(じっかん)と呼ばれるもので決まっています
十干は、 「甲(こう)・乙(おつ)・丙(へい)・丁(てい)・戊(ぼ)・己(き)・庚(こう)・辛(しん)・壬(じん)・癸(き)」の十種類で、
毎年十二支のうちの一つが干支として定まっていると思いますが、
同じように十干もそれぞれ割り当てられており、西暦の下一桁で決まります。
甲:4、乙:5、丙:6、丁:7、戊:8、己:9、庚:0、辛:1、壬:2、癸:3
そして、以下の画像の方角に対応しています。
甲・己 | 東北東やや右 |
---|---|
乙・庚 | 西南西やや右 |
丙・辛・戊・癸 | 南南東やや右 |
丁・壬 | 北北西やや右 |
このように決まっています。
(画像はWikipediaをの物を利用しています)