輪行をご存知でしょうか
自転車を鉄道や船などに載せて運ぶことです
サイクリングを自宅から出発させるのに飽きてきたら、輪行に挑戦するのがおすすめです
輪行は、もともとは競輪選手にしか認められていませんでした
日本サイクリング協会が趣味としてのサイクリング用として輪行を認知させ、1999年からはJRでは無料の手荷物扱いとなっています
もっとも、バスや他の私鉄では会社によって対応が違います
JRの手荷物として認められる範囲
JR各社の手荷物は下記の条件となっています
運行上支障を生じるおそれがないこと
たて、よこ、高さの合計が250cm以内で30kg以内であること
重さが30kg以内であること
自転車に関しては分解して専用の袋に収納したもの
ラッシュアワーなどでは、運行上支障を生じるおそれがあります
ただし、次のようなことは禁止されています
自転車の一部分を露出させること
駅構内でのタイヤを用いてのころがし移動
ポリ袋やビニールシートなどの専用でない袋の使用
バスでの輪行
バスの場合は重量「30kg以内・容積0.25m³・長さ2m以内」であれば、有料手回品となります
高速バスの場合、トランクルームに余裕がある場合は運転手の裁量で認められる場合があります
ただし、2013年の高速バス居眠り運転事故を契機に約款上で禁止されているバス会社がほとんどです
列車内での輪行袋の置き場所
自転車を納めた輪行袋はかなり大きなものになります
また、転倒のおそれがあるのでドアの近くや通路に置くべきではありません
普通列車の場合、先頭か最後尾の運転席の後ろがベストポジションでしょう
重い輪行袋を抱えて先頭車両の位置を確認するのは大変なので、下調べをしておけばすこしは楽になります
特急列車ならば、最後尾のシートの後ろにスペースがあります
座席を指定できるならば、最後尾のシートを指定しておきましょう
輪行袋の値段
輪行袋のメーカーはオーストリッチが定番です
6,000円前後で手に入ります
もうひとつ、エンド金具が必要です
デリケートなチェーン回りの部品を傷つけないためにも、床に置く場合の固定器具としても必要になります
1,700円前後です
時間に余裕をみて出発しましょう
自転車の組み立ては、それほど時間をとりませんが、自転車を分解して輪行袋に収めるのに、30分ほどは必要になります
慣れてくれば、もっと早くなるでしょうが、くれぐれもぶっつけ本番はやめましょう
自転車を分解する場所も探さなくてはいけません
はじめての輪行ならば、予定した電車の出発時間の1時間前には駅に到着するように計画をたてるのが無難です
まとめ
輪行という手段を手に入れれば、サイクリングの範囲が一気に広がります
夏休みなどの長期休暇を利用して、輪行に挑戦してみましょう