向島百花園は、骨董商、佐原鞠塢(さはらきくう)が交遊のあった江戸の文人墨客の協力を得て、旗本、多賀氏の元屋敷跡である「多賀屋敷」と呼ばれていた土地に草花の鑑賞を中心とした「民営の花園」を造り、開園しました。
360本もの梅の木を植えていたことから当時亀戸にあった「梅屋敷」に倣い「新梅屋敷」や「花屋敷」と呼ばれていましたが、その後に園主や文人達の手によりミヤギノハギ、筑波のススキなど詩経や万葉集などの中国、日本の古典に詠まれている有名な植物を集め、四季を通じて花が咲くようにされました。
また、「百花園」と呼ばれるようになったのは「1809年(文化6年)頃からで、一説では「梅は百花に魁けて咲く」または「四季百花の乱れ咲く園」という意味でつけられたということです。
向島百花園は当時の一流文化人達の手で造られたため、小石川後楽園や六義園などの大名庭園とは異なり、庶民的で文人趣味豊かな庭としての美しさをもっています。
向島百花園の紅葉
向島百花園の紅葉は、園内のモミジやイチョウが鮮やかに色付き、その姿が池の水面に映り込む景色には趣があります。
また、向島百花園内には多数の野草が植えられており、特に秋の七草やその他、秋の草花の美しさで知られています。紅葉の時期とはややずれた10月頃までに多くの草花が見頃を迎えてしまいますが、向島百花園に足を運ぶ機会があればこちらも楽しんでみてはいかがでしょうか。
向島百花園の紅葉の見頃
向島百花園の紅葉の見頃は11月中旬~12月中旬と予測されます。
向島百花園のライトアップ
向島百花園には紅葉の時期のライトアップの予定はありません。
一方で2月中旬には梅のライトアップが、9月下旬~10月上旬までは園内にある萩のトンネルのライトアップが行われます。
特に萩のトンネルは百花園の名物となっていて、竹の柵で出来た約30mの萩の花のトンネルがライトアップで幻想的な姿を現します。
向島百花園のアクセス
名称 :水向島百花園
休業日 :12月29日~翌年1月3日
場所 :東京都墨田区東向島三丁目
時間 :9:00~17:00
料金 :一般 150円
65歳以上 70円
駐車場 :なし
アクセス :電車
・東武スカイツリーライン「東向島」下車 徒歩約8分
・京成電鉄押上線「京成曳舟」下車 徒歩約13分
バス
・亀戸-日暮里(里22)「百花園前」下車 徒歩約2~3分
売店 :なし
トイレ :あり 二箇所
問い合わせ :03-3611-8705 (向島百花園サービスセンター)