お彼岸と聞いて何を連想するでしょうか。彼岸花を連想する方も多いでしょう。
夏の暑さがおさまって涼しい風が吹き始めると鮮やかな赤い花が田んぼのあぜ道などに咲いています。
あの世に咲く花とか毒があるとか言われるので怖いという方もおられるでしょう。
彼岸というのは、あの世のことで彼岸花が咲く時期にはお墓参りをする風習があります。
では正確にはお彼岸はいつなのでしょうか。
なぜお墓参りをするのでしょうか。
お彼岸はいつ
お彼岸がいつなのかと尋ねられて即答できる人はあまりいないのではないでしょうか。
春分の日と秋分の日ならわかりますね。国民の祝日、つまり休日となっています。
お彼岸はこの春分の日と秋分の日を中日とする前後3日間のことを言います。
彼岸花が咲く秋にお墓参りをするイメージがあるのですが、春にも彼岸があります。
お彼岸にお墓参りをするのは何故
日本では彼岸は西にあり、此岸(しがん)は東にあるとされていました。
彼岸にはこの彼岸と此岸が最も近づく日とされています。
お盆にお墓参りをする方も多いでしょうが、お盆は先祖を家に迎えるという意味があります。
彼岸はむしろ、こちらの世界の人があの世に近づくという意味です。
だから、お墓参りをして先祖に感謝するのです。
お彼岸に食べるのはおはぎ?ぼた餅?
彼岸にお供えするオハギやぼた餅はうるち米(普通の米)ともち米を混ぜて少しつき、あんこをまぶしたお菓子です。
彼岸に咲く牡丹や萩の花に見立てたことから名づけられました。
牡丹の花は春に咲き、萩の花は秋なので春の彼岸に供えるのがぼた餅で秋の彼岸に供えるのがオハギです。
もっとも同じお菓子なので最近では区別があいまいになってきています。
まとめ
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があります。
厳しい暑さや寒さのピークが過ぎた穏やかな気候の時期ということでしょう。
ピクニックがてらお墓参りに出かけると心も澄んでくるようで気分の良いものです。