産業環境管理協会と日経が開催しているエコプロ。今年も年末に開催されます。
大人から子供、一般から企業まで、環境問題に関心があればぜひ行かれることをおすすめします。
イベント概要
エコプロ2019は、環境問題に関心のあるあらゆる団体・個人が集うイベントです。「持続可能な社会の実現に向けて」をテーマに情報の発信や展示・企画が行われます。企業や自治体、業界団体はもちろん、家族での来場や学生、教育者の参加も可能です。ビジネスマッチング目的の来場もおすすめですよ。昨年は16万人が来場しました。来場事前登録はこちら
開催イベント
各ブースでの展示はもちろん、研究発表やステージイベントも開催されます。
近年の環境問題
近年の環境問題に関心を持ち、自分なりのテーマを掲げて行くと、より一層勉強しやすくなるかと思います。特に学生さんは、自分が関心を持っているのは環境問題の中でもどの問題なのか、何故そこに関心があるのかを明確にしてから行きましょう。
エネルギー自給率の低下
近年の日本では、2011年の東日本大震災以降、原発停止の影響でエネルギー自給率は低下し、10%をきっています。エネルギー基本計画において2030年までに24%とする目標を掲げていますが、まだまだ遠い数字です。
実は、2010年までは原発の稼働でエネルギー自給率は20%あったのですが、政府の努力もむなしく国民の同意が得られないために、依然として多くの原発が停止したままです。もちろん安全性が第一ですが、電力が止まることも人の命にかかわりますので、エネルギーの安定供給も国の急務です。
地球温暖化
多くの学生さんにとって興味があるのが、「地球温暖化」だと思います。日本も最近の気候変動で、大型の台風で被害を受けています。また、海外では国土が海に沈んでしまう事態にも見舞われています。
エネルギー供給における地政学的リスクの増大
日本の自給率が低いことを先ほども少し述べました。日本はエネルギー資源の大部分を海外からの輸入に頼っています。特に、輸送部門の消費のほとんどを占めている石油は、中東依存度が高いです。中東地域そのものの紛争に影響を受けますし、そこからは様々な国の海域を通るため、多くの国との関係性や交渉によって価格や輸入量が変動します。
近年、アメリカがシェールガスでエネルギーを自国で賄えるどころか、世界一の輸出国となりました。そのため、これまで日本はアメリカのシーレーンをはじめとする国際地域の治安維持に少なからず便乗してきました。しかし、アメリカが自国でエネルギーを確保でき、防衛に対する緊急度が下がれば、必然的に日本は今までよりシーレーンの確保に尽力しなければなりません。
自衛隊の立場さえ憲法で明示されていない日本ですが、エネルギー安定確保の観点からも国際紛争をなくすことにもっと尽力する必要があるでしょう。
エネルギー技術の革新
エネルギーの確保が難しくなるのであれば、使用量そのものを減らしたり、他の方法でエネルギーを得たりするのも良いでしょう。効率的なエネルギーの利用のために、発電時に出た熱を再利用することや、家庭単位で需給を把握して節電やピーク時使用量の減少に努めることが考えられます。また、水素の利用や、商業実用化に至っていない海底資源メタンハイドレードの利用も望ましいですね。
イベントに行けない方も
昨年は、シンポジウムについては日経の動画配信サイトで公開されていました。環境問題の専門家の最新の研究成果が聞ける貴重な場ですので、ぜひチェックしましょう!!
公式サイトはこちら